公開 2000年
監督 水島努
あらすじ
野原家は皆、みさえの出したあまりにも貧相な朝飯に憤慨していた。
しかし、その貧相の朝飯は豪華焼肉セットを買うため、生活費を切り詰めた結果だと知り、掌を返して喜ぶ一同。
だがそこへ妙な顔をした白衣の男がやってきて、「匿ってくれ!」と懇願する。
当然はねのけるひろし達だが、続けて野原家の壁を車でぶち破り侵入してきたサングラスの男「堂ヶ島少佐」が白衣の男に「アレを渡せ」とにじり寄る。
だが白衣の男は言った。
「それが堂ヶ島少佐、アレはこの家族に託しました!!」
何も渡された覚えのない野原一家は反論するものの、堂ヶ島少佐達は野原一家を強制的に連行すると決意。
家からなんとか逃げ出すも、いつの間にか野原一家の写真が全国に配布され、指名手配犯一家としてニュースで報道されていた……
野原一家は濡れ衣を晴らすため、そして今夜一家揃って焼き肉を食べるために、彼らの本拠地、熱海へと向かう
【感想】
前二作から一転、全体的にギャグで構成された本作は笑いどころ満点の実に楽しい映画として仕上がっとる
焼き肉を食べたかっただけなのに組織の争いに巻き込まれる野原一家の不幸っぷり、しかしその中でも決して希望を捨てず
焼き肉に向かって一家それぞれが走る姿に勇気をもらえるで。
なんとなく今風の画風で書かれたヴィランたちも要チェックや!
なんか公開年ずれてたわ
2000→2003
有限会社スウィートボーイズの代表。テルマエ・ロマエを思わせる古代ローマ風の服装だが
極度の汗のせいで暑苦しい容姿。
父から継いだ温泉稼業が潰れてしまい、そのことをきっかけに「熱海に見捨てられた」と考えるようになり熱海への復讐を目論む
そのためのある秘密兵器のある重要な鍵を野原一家から回収しようとあの手この手で追い詰める。
かなりコミカルに描かれているが、そのはっちゃけぶりと本気具合から潰れたときの出来事が相当ショックだったようや
【クレしんプリンセス】トラックの男
野原一家を知らないにもかかわらず協力してくれる優しいお兄さん。
オカマというわけではなく、バイセクシュアル
その筋肉通りの強さを誇り、足で相手を締め付け完全に動きを封じる妙な技を持っている
女装したひろしが男だと知っても、妻子がいると知ってもなお追いかけるピュアハートの持ち主で
秘密兵器が使用されるまでは、終盤までひろしをおい続けた健気な男、
公開 2004年
監督 水島努
あらすじ
リアル鬼ごっこをしていたかすかべ防衛隊は、あれやこれやと動き回るうち、
「カスカベ座」という映画館に辿り着く。
すでに潰れてしまったらしい館内に侵入した五人は、なぜか上映されたままの映画に気づき、そのまま見始める
そこでしんのすけは尿意を催し一人でトイレに駆け込む。すっきりして戻ってくると、さっきまでいたはずの四人がいなくなっていた
家に帰ったしんのすけは「自分をおいて先に帰ってしまった」と一人怒るが
その後「風間くんが帰ってこない」「ネネちゃん、ボーちゃん、マサオくんも」と言った電話が入ってくる
まだ映画館に閉じ込められてるのでは、とシロを留守番させ、野原一家は映画館の中に入る。
そして上映されたままの映画を見つめていた四人は――気づくと映画で流れていた景色の中に立っていたのだった……
【感想】
クレヨンしんちゃんの中でもひときわシリアスなシーンが連続するという部分からして、他の映画とは一味違った意欲作。
他の映画やと「しんのすけ以外はシリアスでも、しんのすけ達だけ呑気にしている」ということが多かったが
本作では終始しんのすけ達が問題の中心にいるし、ムチで打たれたり暴力を振るわれたり、仲違いするのもしんのすけなんや
本作のヴィランの特殊性もあってか徹底的に追い詰められる野原一家やが、その分、映画の真実に気づいてからのかすかべ防衛隊の活躍のカタルシスが半端じゃない
また本映画ではプリンセスとしんのすけとの、恐らくクレしん映画史上最大の悲恋が描かれている
誰に対してもおすすめできる超傑作や
クレしん映画の中でも終始真面目でかつ強力だったヴィランと言えば
ケン&チャコ、パラダイスキングなど色々と思い浮かぶが
根は真面目でもどっかやってることはアホらしい(アカマミレ、Dr.マウス)奴らと比べて
性格も行動も完全な悪役という非常に珍しいヴィラン。
類稀なる鞭の技術と、保安隊を武器に徹底的に反抗分子を制圧、逆らったものには拷問を加え
余興に五歳児で弄んだり、女性や子供を鞭でいたぶって川に捨てたりするなど
吐き気をもよおす邪悪や
最終的には西部劇おかまいなしのロボットまで繰り出して、プリンセスを地面に叩き落とそうとする非道を働くが
最後の最後でしんのすけに負けたその姿は、哀愁に満ちている
「……よーし……」
本映画のヒロインであり、映画内では最も野原一家、特にしんのすけに対して献身的に助力した優しい女の子
つねに靴を履いていないが、これは何かミスを犯したためにジャスティスから奪われてしまったため
ジャスティスに仕える一方で、彼らから敵視されてる野原一家を助けるも、当初は引きずられているオケガワ博士を助ける勇気がでなかったが
しんのすけとの交流や自身の心境の変化により、彼を助けるようになるなど少なからず成長も見られる
14歳前後と見られる若さ、幼さ故にしんのすけの恋愛対象とはずれている(そもそもしんのすけの恋愛の9割は一目惚れなうえ、一時的なナンパ程度)はずが
徐々にしんのすけはその優しさに惹かれたのか、終盤では愛の告白をするにまで至る(ななことどっちか本気で迷うくらい入れ込んでいた)
しかし、彼女はある秘密を抱えており、そのせいでしんのすけとの仲は引き裂かれてしまう
悲恋で終わった映画の後、靴を履いた彼女としんのすけが踊るエンディングは誰もが涙するだろう
公開 2004年
監督 ムトウユージ
あらすじ
カップラーメンを作ったままうたた寝をしてしまったみさえ
しかしふと起きると、カップラーメンをすするしんのすけのおもちゃ「怪獣シリマルダシ」を発見
彼は時空調整員「ミライマン」を名乗り、かつてのどっかのタイムパトロールよろしくシリマルダシの体を借りているという
その後、しんのすけ達が帰宅するとみさえの姿はない。しかしひょんなことから掛け軸の裏に不思議な空間を見つけ、その中に入っていく一家
すると、春日部市で暴れまわる怪獣と戦う可憐な少女の姿があった……
【あらすじ】
何かと駄作と言われがちな本作、実際の子供人気は高いながらも
中盤のまるでダイジェストのようなシーンの連続からクレしんファンの大人からは大変人気のない極端な作品
随所に散りばめられた特撮パロディは結構楽しいものの、やはり「ヒーローという仕事に溺れる一般人」を描くにあたって
必要な描写が不足しているのは否めない
でもやっぱり怪獣やヒーローの造形は楽しく、プリティミサエス含めそのへんの「絵面の楽しさ」を見ると
意外と楽しめるかもしれない
怖さとともにどこか懐かしさを感じる怪獣たち
その見た目通りいろいろな種類と特性を持ち、あれやこれやと春日部を崩壊させる危ないヤツラ
ミライマン曰く、ヒーローに溺れすぎた一般人の姿らしく
倒しても死ぬわけではなくエネルギーをそのまま回収されるだけという
地味に未来の闇が伺える可哀想なヤツラ
ぶっちゃけ、ワイはこいつらのデザインがすきや
何もかもがエロいミサエの変身姿
他の野原一家の変身と比べても明らかにヴァリエーションが多く、作画にも無駄に気合がはいっている
こんなドエロイ格好をしておいて中身が29歳子持ち人妻というところに儚いエロを感じる
必殺技が70年代の歌謡曲というところに、妙なこだわりを感じるナカナカなキャラたちだ
絶対それが足りてれば良作にはなれてた
中盤をダイジェストで流さずもう少しヒーロー描写以外の部分も作り込んでればよかったねん
今見るとみさえとかどエロいけど一緒に見にいった両親はどんな気持ちで見てたんやろか
やっぱりオトナ帝国と戦国が頭一つ抜けててベンダー暗黒タマタマロボとーちゃん焼き肉辺りが面白いわ
このスレの影響でいまハイグレから雲黒斎の野望まで見返したで
大人になって観てもめちゃくちゃ面白いな
あと作画が今よりもレベル高いわ
雲黒斎は正直後半30分は盛りだくさんすぎてきつかったのと、吹雪丸やっぱほしかった
あと佐久間レイが吹雪丸に助けられたエピソードって示唆されるけどまったく補完されてないよな?教えてイッチ
中盤の怖い展開は、最近のエンタメにはない「映画」をちゃんとやってる感じやったな
最初作画が微妙やなと思ったが、後半に重きを置いて一気に盛り上げとったから
ちゃんと計算されとるなと思ったわ
でもワイは吹雪丸のほうが萌えるから今のとこ雲黒斎の前半1時間がすこかな
あれは恐らくタイムマシンの中にいて閉じ込められるという状況から吹雪丸の助力なしではジョコマンを倒して復帰できなかったという意味と
吹雪丸がリング・スノーストーム(=吹雪丸)の遠い祖先で、彼女が生きてくれたおかげで自分が生まれたというダブルミーニングやと思う
公開年:2006年
監督:ムトウユージ
あらすじ
何の変哲もないある朝、普段どおりの生活を送るしんのすけだったが、妙に機嫌がよくしんのすけにノリノリな吉永先生や、無駄にマサオくんに優しい酢乙女あいなど、普段とは違ったさまを見せる者たちを訝しむ。
ボーちゃんはそれに対し、「本物そっくりの偽物が現れ、本物がどこかへ姿を消してしまうという都市伝説を話す」
数日後、野原一家がスーパーマケットへ行くと、迷子になったしんのすけが、みさえとひまわりが2組いるという奇妙な光景を目撃する。「お菓子をたくさん買ってあげる」としんのすけを誘惑する偽みさえについていきかけたが、そこへ「ツンデレ」と書かれた
ジャージを着た女性が現れ、偽みさえを倒す。
その出来事の後、前々から様子のおかしかった吉永先生や園長先生が突如、おゆうぎ会で「サンバ」を踊り始めようと言い出すのだった。
【感想】
恐怖演出はあっても異世界の奇妙さ、ふしぎな出来事など、どちらかといえば童話的世界観で描きがちだったホラー描写と一風変わって、
突然本物が偽物に入れ替わり、その偽物は体がぐにゃぐにゃになる、というどストレートなホラーで構成されとる。
誰が偽物か、本物かというのがわからず、アニメでの脇役を大量に出演させ、周りが徐々に偽物とすり替わっているというのを描いたホラーのディティールはさすがの一言。
終盤、気が抜けてしまいそうなギャグも悪くはなかったが、ギャグから相手への対策を見つけあれやこれやと暴れまわる部分が個人的には物足りなかったという印象。
ホラー演出に量を割いていた分、ヒロインやヴィランがおろそかになっていた気がしないでもないが、個人的には割と好きな一作。
余談だが、温泉ほどではないにしろ銃器関係の描写に力を入れているのと、普段では絶対に出てこないサブキャラクターを出しているのが好印象。
本作のホラー演出の要であるコンニャクローンを開発した人物で、サンバ仮面をかぶった女性。素顔はジャッキーそっくりというメタナイトのような設定だが、
実はその身はコンニャクローンに包んでおり……
ほぼ終盤しかまともな出番がなく、しかも大半のシーンはサンバを踊り狂ってるだけなので、印象が薄い。
サンバを踊ってこんにゃくを出動させてるだけの割には、言動や振る舞いはどうしてなかなか風格がある。
特殊部隊、SRI(サンバの・リズム・イイネェ~)の隊員。サンバ事件専門の特殊部隊らしい。温泉Gメンより限定的なくせして、活動範囲は世界中で、装備もかなり本格的。
正直、クレしんの他の映画と比べて極端に印象が薄い。ワイがしっかり見てないというのもあるが、全体的にクールなキャラクター性ながら、ホラー描写特有の間の伸び方と
他のキャラクターに焦点を当てたこと、さらには本人がかなり有能で無言で戦うだけで事態がある程度解決するのが原因だと思う。
終盤でのアミーガスズキとの戦いではぐっと持ち直し、セリフも増え、ある程度個性も出たし、サンバも踊る。サンバ好きなだけあって、引き締まったいい体をしている。
公開年:2007年
監督:本郷みつる
あらすじ
ある日、しんのすけはデパートでアクション仮面の新作のおもちゃ「アクションソード」を買ってもらう。ところが家に帰って箱を開けてみると、アクションソードはものさしに変わっていた。
それから数日後、幼稚園からの帰りにシロにそっくりな黒い犬・クロを拾い、クロをペットとして飼うことにした。
その夜、目を覚ましたしんのすけは突然家を訪ねてきたプリリンというセクシーな女性に出会い、彼女に頼まれてとあることをしてやるが、それがきっかけで世の中に次々と異変が起きていく。
そんなとき、マタ・タミという者が現れ、「金の矛に選ばれた勇者、しんのすけを助けるためにやってきた」と告げるのだった。
【感想】
ヘンダーより約11年越しの本郷監督の作品。
強くてかっこいい女性がプリンセスとして現れ、しんのすけが異世界を冒険&問題を解決するという構図は変わっておらず、ヘンダーランドと似通った部分は多い。相手の魔法が自分の名前を告げて発動するものから、
「ヘンジル」という魔法空間での戦いに変わったのが大きな相違点。
童話的かつ悪夢的な色鮮やかな世界観は衰えを見せず、むしろ絵本のようなタッチで描写された、現実に侵入した異世界の描写は凄みを増しているとさえ言えるくらい良かった。
ヴィラン三名のキャラクターも立っており、戦闘自体は「ヘンジル」をアクセントに展開されるのが面白かった。
やが、途中挟まれたあまりにもチープすぎるCGと、ドンクラーイ侵食による日常の変化があまりにも重々しく、言い換えれば展開的にダレてしまったのが悩みどころ。
特に本作のプリンセス、マタ・タミはかなり真面目な性格故に、昔ほどふざけすぎなくなり歳相応のリアクションをかえすようになったしんのすけと組み合わせると、若干反りがあわない感じがある。
キレイなお姉さんに騙されてやすやすとドンクラーイを侵食させてしまったしんのすけに対してのマタタミの怒りを表現するところがそんな感じか。
伏線めいたものも多いが、ヘンダーランドのそれと比べると若干雑でもある。
しかし、本郷監督の世界観の良さは健在なので、総じて見ると意外と悪くないと思う。特に本郷作品のファンなら結構楽しめるかもしれん。
オカマであり、ワルツ衣装に身を包み、ダンスやババ抜きで勝負を仕掛けるコメディチックながら恐ろしいオカマ魔女と比べると
かなり本格的な魔王という感じのヴィラン。実際やってることは冒頭からプリンセスの父親を殺害するという非道っぷりで、この点でも、敵となる相手を自分の仲間として吸収したオカマ魔女と異なっている。
魔法(ヘンジル)力はかなり強い。このヘンジルに関しては、野原一家の戦闘後にヘンダーファンなら喜びそうなとあるネタを仕込んでいる。
しんのすけと戦うにあたってもすきを突いて完全に孤立させた上、思い切り怖がらせながら追い詰めるというかなり獰悪だったが、最終的には金矛と銀盾を身に着け強化されたしんのすけの手によって敗れる。
いいキャラしてるが、オカマ魔女とは気が合わなそう。
しんのすけを助け現実の世界を守ろうとする本作のプリンセス。男らしい外観ながら実は女性、という吹雪丸のような設定を持っている。(もっとも、マタの場合は別に隠しているわけではなく、「僕」という一人称も方言のようなもの)
触ったら音がなるくらいには乳がある。
父親を亡くしているがゆえの真面目な性格で、正直死ぬほどお気楽なしんちゃんとは反りが合わなそうだが、全然性格が違う勇者と話しているときは意外と楽しそう。
ヘンジルという能力から、戦闘の形態としては「意思を持ったSPオタスケ機能付きジャージ」か「スーパー三輪車のガイド、シロ」と似たような役割を持ち、特にマック戦ではその色がかなり強かった。
身体能力が高く外見が童話チックで、一人でミュージカルを始めたりやりたい放題だが、実際この世界観に彼女は驚くほどマッチしており、本作を見るにあたってマタの存在はかなり注目すべき部分。もうひとりの主人公と言っても差し支えないくらいの活躍を見せる。
ぶっちゃけ本作ではしんのすけが一人で戦うことはほぼない。
もし本作を子供の頃に見ているニキがおるなら、女発覚のシーンと最後のシーンはかなりドキドキしたとちゃうんやろか。
公開年:2007年
監督:ムトウユージ
あらすじ
野原一家は、ひろしの勤続15年のごほうびで沖縄旅行を楽しんでいた。
そこでしんのすけは、シロと浜辺で遊んでいる最中に不思議な形の円盤を発見する。それを投げて遊ぼうとしたしんのすけだったが、円盤は突如動き出し、シロのお尻にはまってしまった。
円盤の正体は、宇宙人・ケツだけ星人の特殊爆弾だった。それを察知した宇宙監視センター、UNTI(Unidentified Nature Team Inspection)は爆弾を回収するために動き出すが、同じく爆弾を察知して奪おうとする宝塚風テロ集団「ひなげし歌劇団」が現れる。
そんな中、家に帰って来た野原一家の面々は、待っていたUNTIの長官・時雨院時常からシロのお尻についた物体が地球を丸ごと破壊してしまうほどの強力な爆弾である事を聞かされる。
爆弾をシロから分離する事は不可能と知ったUNTIは、シロもろとも爆弾をロケットに乗せ宇宙に打ち上げて処理する……つまり、地球を救う為にシロを犠牲にする計画を話す。
戸惑うひろしとみさえだったが、しんのすけだけはこの要請を断固拒否、シロを連れて家を飛び出すのだった。
【感想】
ムトウ作品の中で言えば一番おもしろいと思われるだろう作品。シロとしんのすけの友情を題材にしている、ヴィランが一人ではなく複数組織であるなど他の作品と異なった特別な点も多く、
他の映画ではやらなかったことをやろうとするムトウ監督の意欲がうかがえる一作。
シロに付着した爆弾から地球を守るためにロケットで打ち上げようとするが、それを拒否するしんのすけ。シロを守るために必死で逃げ回るその姿は実際感動する。
正直この監督は感動演出があまり得意ではないのでややしつこかったのは否めないがそれでもシロとしんのすけの長い友情を考えると、こみ上げてくるものがある。
序盤から終盤までコメディを担当すると思われていたひなげし歌劇団も、異常に不気味すぎる上に出自も能力も不明で、本当に人間なのかも疑わしい金波、銀波のせいで異常に不気味な集団に仕上がっている。
総合的には、決して悪くはない作品といえよう。
キャップ時雨院などと呼ばれるいけ好かないUNTIの長官。一見して地球を護るために、冷静な知性と見事な采配でピンチを切り抜ける有能に見えるが、
自分の計画は何が何でも時間通りに遂行しないと気が済まないという性分、しかもその程度はかなり極端で、明らかに角が立たず皆幸せで済むはずの状況にまで持ち込めたにも関わらず、
どっかの一家のペットばかりかその子供とよくわからんババアをまるごと宇宙にぶち飛ばす、クレしん映画史稀に見る頭の悪さと倫理観のなさを顕にした正真正銘の悪人。
最後はかなり情けない敗北で終わる。自業自得じゃ。
本作のヴィランその2。知り合いにもいてほしくないかなり不気味な金波、銀波を従えた、女性だけのテロ集団、ひなげし歌劇団のボスだが、爆弾を手に入れて何がしたかったのかはよくわからない。
一応全世界まるごと爆弾で心中しようとしていたか、爆弾を交渉材料に様々な悪行を働こうと考えていたのか、ある程度絞ることはできるが、単に黒くて綺麗で強いからほしい、という理由も考えられる。
かなりの厚化粧でほとんど皮もう一枚みたいになっている。
しんのすけと共にロケットで打ち上げられるが、彼女の機転とマントがなければ助からなかったことを考えるとまあまあ恩人と言える。彼女がいなければ、ここまでややこしいことにはならなかったのだが
最終的には厚化粧がバレるという結末を迎えるが、それはそれでなんとかやっていけるのかもしれない。
公開年:2009年
監督:しぎのあきら
あらすじ
しんのすけが住むカスカベ市ふたば町では、新しい町長に就任した四膳守を中心にエコロジー活動が盛んになっていた。
ふたば幼稚園の課外授業で地域の清掃活動に参加していたしんのすけは、河原で謎のアタッシュケースを発見。その中に入っていた不思議な緑色のドリンクを拾い持って帰る。
ところがその夜、後で飲もうと冷蔵庫に冷やしておいたそれをひろしが飲み、さらにみさえまでも飲んでしまう。
すると翌日、二人は徐々に動物のような仕草をとり出すようになり、遂にある日ひろしは鶏、みさえは豹に変身してしまった。
驚く一家の下に突然ブンベツと名乗る男が率いる謎の集団が現れ、その場にいたかすかべ防衛隊とひろし達を捕える。かすかべ防衛隊の面々は何とか逃げ出すが、ひろしとみさえは謎の集団に連れ去られてしまう……。
【感想】
ムトウ、本郷監督に変わってしぎのあきら監督になっての第一作目。見知った人間が皆動物になるという面白そうな題材を、うまいこと環境保護団体への風刺と絡め
全体的にシンプルで口当たりよいギャグにまとめた作品といえる。
オトナ帝国のひろしの回想を意識したかのような感動シーンは含まれているが、その演出は驚くほどチープ&あっさりであり、むしろ制作側もとりあえず入れてみただけで、あまり強調するつもりはなく、
どちらかといえば動物になったかすかべ防衛隊の暴走シーンや、四膳との愉快な掛け合いに方に力が入っている。鶏になったひろしのトボけた挙動は結構笑える。
余談やが、本作は原作者、臼井儀人が見た最後のクレしん映画であり、郷里大輔(双葉商事部長)と高田由美(吉永先生)の最後の出演作となっとる。
ご冥福をお祈りします。
同日に2回見たの初めてかも知れん
ほんまにおもろいよね
追いかけっこをキャラクターであれだけ面白くできるのはほんまにすごいわ
本作のヴィラン。過激なエコ活動家で、SKBE(Save Keeping Beautiful Earth)というエコテロ組織のボス。葉っぱ一枚のアダムのような姿で、ターザンよろしく長いブランコに乗ってる妙な見た目だが、
登場人物の中ではかなり良心的。それもそのはず、本作のプリンセスはかなりあくどく(後述)プリンセスとしてはどうかと思う性格をしているので、相対的にいい人に見える。
彼が悪堕ちした理由も、ゆいいつの理解者に裏切られた悲しみが、理性のタガを外したというもので比較的理解しやすく、過激な環境保護という点をのぞけば、意外とおおらかだったりする。
だが豹になったしんのすけをけしかけてるアタリはかなり悪いやつ。
最後には愛に目覚める。
本作のプリンセス。強い。可愛いかどうかと言われると、割と可愛いと思う。
子供には優しい方で、登場したときは、通りすがりの鶏に人生についての助言を授けるようなキャラクターだったが、実際はかなりモラルに欠けたブランド志向、無駄遣いの鬼とも言える性格で
人の家で風呂を借りた挙げ句シャンプーを一本丸々使い果たしめちゃくちゃに汚すという、家には絶対にあげたくない輩。どうしてこんな浪費家の頂点みたいな奴が環境保護活動家と付き合えたんや???
特に何かの組織に属しているという描写はないが、手榴弾だったりバズーカだったり、色々な重火器を所有している。
なんかここらへんからキャラの設定が大味だったり
妙にイかれたキャラクターが多くて説明文がかなり過激になってきとるけど
不快にさせたらすまん
腹抱えて笑ったりすることはなくなったわ
昔の奴は未だに笑えるし感性が変わったとかではないはずやけど
公開年:2010年
監督:しぎのあきら
あらすじ
ある日、公園で遊んでいたかすかべ防衛隊の前に、タミコと名乗る女性が現れる。彼女は未来からやって来たしんのすけの花嫁だと名乗り、未来都市・ネオトキオの支配者・金有増蔵に捕らえられた未来しんのすけを救うために協力してほしいと語る。
しんのすけは半信半疑ながらも、かすかべ防衛隊の面々と共にタミコに連れられて未来の春日部にタイムトリップする。
未来へやってきたかすかべ防衛隊の面々が目にしたのは、華やかな大都市ネオトキオと、ネオトキオとは対照的に荒廃した春日部の町だった。
未来の世界では地球に隕石が衝突し、その影響で日傘効果が起き、一日中夜のような状態になってしまっていたのだった。
しんのすけを捕まえているネオトキオの支配者・金有増蔵は電力を供給する会社の社長で、街の電力をすべて取り仕切っているのだという。
未来の自分やみさえ、ひろしと出会いながら、未来のしんのすけを助けるため金有の下へ向かうかすかべ防衛隊とタミコ。
花嫁(希望)軍団から逃走しつつ未来のしんのすけの下へ向かおうとするしんのすけ達だったが、その最中にタミコが金有電機のロボットに捕まってしまった。
しんのすけは自分の未来の花嫁を救うため、未来の家族やかすかべ防衛隊の力を借りて金有の下へ乗り込んでいく。
【感想】
原作者、臼井儀人の没後第一作として、映画中に「クレヨンしんちゃん」という作品への愛と感謝とがちりばめられた特別な作品。
とは言っても、そのような重々しい雰囲気はほぼなく、ギャグとシリアスを6:4の比率で混ぜたバランスの良い作品で、子供から見ても大人から見ても楽しめる佳作。
感動シーンなども含まれているが、基本的に描写がしつこくなく、感動シーンでもギャグやクレしん特有のノリを挟むことを忘れていないので99分間、安心して見られる出来栄えである。
二十年経っても全く変わらない野原一家に、相応の変化を迎えながらもそれぞれに成長したかすかべ防衛隊、恐ろしくかわいいひまわりなど、単純にキャラクター目当てで見ても楽しめるが、
やっぱり映画の根底に秘められた「未来へと進むクレヨンしんちゃん」という主題を追っていくと、その長い歴史に対するアニメ側からの感謝に胸がいっぱいになること間違いなし。
余談だが、本作はラストでパラレルワールドであることが明確に示されており、アニメはアニメで別の未来を歩んでいくという形式にしたのが丁寧で非常に良いと思う。
クレヨンしんちゃん特有のふざけきった名前にぴったりな性格で、隕石による電力特需をバネに中小企業を叩き上げたっぽい雰囲気を醸し出しているが、
おぞましいほどの守銭奴であり、他者に一切愛情がなく、一瞬でも逆らえば自分のために献身的に助力した部下ですら首にし、娘ごと気に入らない男を殺しかける極悪非道。
その性質はジャスティス・ラブのような純粋悪や、パラダイス・キングのような暴力性に近いが、ジャスティスのように本人が圧倒的な支配力を有するわけではなく、
パラキンのようにカリスマ性に満ちているわけでもないので、かなりアンチが多い。時折見せるコミカルな動きや肥満体型からは、ブリブリ王国のアナコンダに似ているのかも知れない。
散々悪行を働いたが結局本人の目的は気に入らない相手を潰し少しでも多く儲けたいというだけだったので、やってることはひどくてもかなりの小物という、人気が出そうもないキャラクター設定。
その最後も悲惨で、前々から狙っていたらしい国際警察に逮捕されてしまい、「ぎゃふん」と言ってしまう。
ボサボサにとんがった頭と、ネオトキオ特有の極彩色のモモンガみたいなファッションがヒッピースタイルに見えなくもない、やや奇抜な格好のしんのすけの嫁。
格好こそ妙ちきりんだがスタイルが良く、顔もかわいい。声も釘宮で欠点がない。
性格に関しても、子供に対して真面目に話す感じや、五歳児に言い負かされる口舌の弱さ含めて非常に優しく、面倒見が良い。
一方でチョコビでしんのすけを釣るような(本人は別に釣ったつもりはないだろうが)ところは
将来肝っ玉母さんになりそうな予感がする。
恋人の命を人質に、実の父親から最も経済効果が高いと思われる相手と無理やり結婚させられるという書くもおぞましい行為をされるが
五歳のしんのすけの機転と未来のかすかべ防衛隊の面々や野原一家の活躍により晴れてしんのすけと結ばれることになった。本当に良かった。
公開年:2011年
監督:増井壮一
あらすじ
いつもの生活を送っていたしんのすけの前に、ある日レモンと名乗る謎の少女が現れた。彼女からアクション仮面のメッセージを受け取ったしんのすけは、レモンの勧めの下スパイになることを決心する。
レモンとスパイ訓練を開始したしんのすけは失敗を繰り返しながらも徐々にスパイの技術を身につけ、実は子供スパイだったレモンと共にコンビを組む。
そんなある日、しんのすけ達にアクション仮面から「ヘーデルナ王国で悪の博士から正義のカプセルを奪還せよ」との指令が下った。しんのすけはレモンと家政婦イツハラの助けを借りてヘーデルナ王国へ向かい、「悪の博士」の研究所に潜入する。
しかし、そこにいたのは悪の博士ではなくオナラ研究の第一人者であるヘガデル博士という科学者だった。
しんのすけから話を聞いた博士は彼がアクション仮面にだまされていると言い、自分が持っているのは「正義のカプセル」ではなくオナラを大量に出させてしまう「メガヘガデルII」という特殊な芋であること、しんのすけに指令を出したのはスカシペスタン共和国の女王達で、
彼女達はメガヘガデルIIを奪うためにしんのすけを利用したのだと説得する。
しんのすけはヘガデル博士の言葉を信じず、「正義のカプセル」を奪って研究所から脱出したが…
アニメや映画の絵コンテを担当しておりしぎのの後続として選ばれた増井壮一だが、正直ムトウ作品以上に何かと評価が分かれやすい二作を制作している。
それでも本作、スパイ大作戦は終始子供目線の楽しさと連続するしんのすけのギャグという点を維持している分、ポッキリのように子供人気は高い。
大人からしても、肩の力を抜いて見れる作品である。
一方でヒロインがしんのすけと2歳違いながら様々な任務をこなす優秀なスパイであるという特性上、本来作中でもずば抜けた運動神経とハチャメチャさを持っていたしんのすけが、
度々7歳のレモンと比較して終盤近くまで足を引っ張るという若干うざったいキャラクターになってしまったのは、制作陣もあまり想定していなかったのではないだろうか。
それもそのはず、しんのすけというのは防衛隊のような特別なメンバーを除けば相手が誰であろうと問答無用で振り回すスーパー五歳児なので、極めて高い身体能力と
七歳らしからぬ冷静さを有するレモンとは、キャラクターの相性があまりよくない。
特にこのあたりのしんのすけは過去と比べてテンションが高い分空回りしていることもあり、終盤でレモンの枷となっていたスパイを倒すという活躍を見せ、レモンとともにメガヘガデルⅡを処理するという勇敢さを見せるまでは
主人公が疑わしくなる駄目っぷりだったと思う。
ここらへんはファンの間でも意見の分かれるところで、そもそも五歳児であるしんのすけが、スパイとしての特殊な訓練を受けるレモンに劣ることは問題ないし、昔のしんのすけが大人っぽすぎたという意見もある。
ワイはもう少し序盤から見せ場があっても良かったと思う。防衛隊のキャラも、どこかうざみがあって笑いと苛立ち半分を感じる。
まとめると、ストーリーとしては悪くはないのだが、キャラクターの使い方があまりうまくないため違和感を感じる。
某姉妹の如き爆乳と似通った容姿から姉妹と思われがちだが、恐らく親友で血縁関係はないと思われる。
おならで人生を台無しにされながらも、最終的には国家元帥&国家総統にまで登りつめる大出世を果たした叩き上げの王だが
他国から生物兵器を強奪し世界中へ戦争を仕掛けようとするかなりやばい計画を企て、五歳児と七歳児を利用するという悪逆非道な女。
最終的には改心するものもどっか吹っ飛んでいったのでどうなったのかはよくわからない。
茶髪で緑目というおしゃれな外観の子供スパイ。7歳。
スカシペスタン共和国の国家スパイであり、しんのすけにアクション仮面の命令と称して生物兵器、メガヘガデルⅡを強奪した張本人であり、ある意味ヴィラン側の少女。
その実態は、同じスパイである両親の支配を受けた可哀想な少女であり、しんのすけの活躍によってその支配を脱して、ナーラオ&ヨースルのテロ計画へ謀反を企てる。
本名は不詳だが、◯◯◯◯◯◯という説が高い。
なんと言っているか気になるニキは、該当シーンで音量を上げてみよう。ちょっとだけだが聞こえるぞ。
公開年:2012年
監督:増井壮一
あらすじ
ある日のこと、しんのすけは昼食のデザートにとプリンを食べようとしていたが、ひまわりはしんのすけの目を盗んで残りのプリンを食べてしまう。
しんのすけはその仕返しにと、ひまわりのおやつのたまごボーロを一つも残らず食べてしまうが、みさえに叱られたうえにひろしからも咎められてしまい、
怒ったしんのすけは思わず「お兄ちゃんなんてやめてやる! オラ、妹なんかいらない! ひまわりなんかいらないゾ!」と吐き捨て、家を飛び出してしまった。
するとしんのすけの目の前に突然、謎の2人組がやってくる。妹を預かると話す彼らは、ひまわりを渡すことに同意する契約書をしんのすけに渡し、しんのすけがそこにサインをすると、野原一家は上空にいたUFOに連れ去られてしまう。
しんのすけたちは、地球の兄弟星”ヒマワリ星”に到着し、そこで宇宙の平和のために、ひまわりがこの星の姫にならなければいけないと知らされる。
果たしてひまわりはヒマワリ星の姫として星に残るのか、それとも野原一家の下で暮らすのか。野原一家の行く末はいかに…。
キャラクター故に感想が分かれる前作だったが、本作は大元のプロットがつまらなく、ゲストキャラクター全員が魅力に欠けており、テーマの扱いが雑、
そのうえ平坦で見せ場にかけるという、荒削りながら光るものはあったムトウ作品と比べてもかなりひどい出来。二十周年の名が泣いている。
イメージから三分ポッキリが悪く語られがちだが、ワイ個人としてはワーストはぶっちぎりで本作である。
批評意見はそこら中に落ちてるので、かなり大雑把に話すと
・どう見ても悪役としか思えない宇宙人達に中途半端な「大義」を与えて免罪符にしている(実際はなってない)
・ひまわりを取り戻したいというしんのすけの望みと宇宙を平穏に保つという宇宙人の望みとが対立したにも関わらず、前述の悪役ではないというキャラクター設定故に
直接的な対決ではなく対話に収まり、そのうえ改心などを挟むこともなく都合よく問題が解決したからひまわりがいらなくなったというだけ。あまりにもおそまつである。
・二十周年というだけあってひまわりのとあるシーン(これは素直に感動できる)やクレしんプリンセス総出演という部分部分の豪華さはあるが、正直撮ってつけただけ感は否めない。
特に後者。ひまわりはまだ話の中心にいるだけ必然性はあるが、ヒロインはほとんど突然幻影じみた姿でぼんやり出てくる。これならシリリのほうがファンサービスとしては良かったろう。
・加えてひまわりを奪われた野原一家の描写が異様に悲惨な割にカタルシスがなく、話の筋が平坦で盛り上がりに欠ける。その癖上映時間が長い。地獄か?
総評としては、クレしん一の失敗作。またスパイやポッキリと違って、子供から見れば面白いとはお世辞にも言えない作品である。
本当におすすめできないが、怖いもの見たさで見るのはありかもしれない。
あくまで個人の意見なので、全く別意見で「面白かった」というのがあるかもしれないので、参考にはしすぎないでほしい。というより、面白いという人の意見も聞いてみたい気持ちがある。
強いて良いところをあげるとすれば、先程言ったひまわりのとあるシーンと、悪役との対決における世界観、そしてひまわりとの接触。
惑星の模型がめぐる部屋で、どちらかが落ちてしまわないようシーソーの中心へと二人して近づくというものだが、児童文学者である脚本家らしい世界観が、普段と違った雰囲気を醸し出していて良いと思った。
>>659
イッチがここまで言うって相当やな
ワイも一応見たはずなんやけど記憶にないわ
次元違いの地球の兄弟惑星、ヒマワリ星に住む住人。地球よりも進んだ文明と技術とを持ち、ヒママターと呼ばれる精神の安定を保ち人々を”和ませる”エネルギーが欠乏して、
人々の心が荒んでしまうのを食い止めようとしている。
ここまで聞くと善人だが、ある伝説に従いひまわりを拉致。地球より進んだ惑星のくせして、五歳児と契約書を取り交わし「同意の上」と称した誘拐を働いた上、
しんのすけが取り返しに来たところをよくわからない理論で突っ返す歪んだ性格の持ち主。この惑星の法律は幼稚園児に法的責任があるのか?
そもそも同意関係なくこいつらはひまわりが必要だったので、しんのすけの同意書など特に意味はない。強いて言うなら、「取り返しに来た時追い返す弁解に使う」ぐらいしか意味がない。
まさか、本当にそれが目的だったのか?正直、悪役として描かれ悪役相応の結末を迎えた他のヴィランズと比べてもかなり邪悪で厄介。
最終的にはひまわりがいらなくなった(ヒママターが大量生産されたため)ので用済みとばかりに野原一家と分かれる。(ここでは最低限の礼節はこなしているが、今までの所業を考えると却っていやらしい)
公開年:2013年
監督:橋本昌和
あらすじ
春日部で行われているB級グルメカーニバルに連れて行ってもらえなかったしんのすけは、かすかべ防衛隊のメンバーとともに親に内緒で行こうと画策する。
その道中、謎の女性・「しょうがの紅子」からとあるソースをカーニバルに届けることを頼まれ、すんなりと引き受けることに。
だがそのソースは、B級グルメ撲滅を目論むA級グルメ機構の魔の手からB級グルメを救える唯一の存在・伝説のソースだった。そんな中、しんのすけ達はふとした手違いから見知らぬ土地へと迷い込んでしまう。
果たして、伝説のソースを巡るA級グルメ機構との戦いに巻き込まれたしんのすけ達は、伝説のソースを無事カーニバルに届け、ソースの健の作る焼きそばを食べることができるのか?
【感想】
増井監督の後をついだ橋本昌和だが、ぶっちゃけ言うと有能。
アニメシリーズに参加しており安定感の強いうえのきみことのタッグで、本作では浦沢義雄も加えた三人体制で本作は作られている。
前作までの無意味に舞台が大きい割にやっていることはミクロという欠点を克服しようと言わんばかりに、物語殆どが春日部で解決する(同じく春日部市内のみで終わるオタケベと比べても、その規模は圧倒的に小さい)
プリンセスやヒーローをしっかり描写しつつも早々に退散させ、かすかべ防衛隊とヴィランズとのどたばた戦闘に力を入れるなど色々と徹底している一方、本作のヴィランであるグルメッポーイの描写が不足することはなく、
むしろ最小限の描写で最大限の効果を出している。これは個人的なことだが、カスカベボーイズ以降で初めてうるっときた作品。
子供から見ても面白く、大人の鑑賞にも堪える、これぞクレしんと言える佳作。万人におすすめできるが、できれば今のクレしんに慣れ親しんだ若い世代と、最近のクレしんはつまらないという印象を強く抱いた
初期クレしんファンに勧めたい。
ちょうど興行収入的にも前作から持ち直したと言える出来で、評価も悪くない。
本作のプリンセスであり、ヒーローの「ソースの健」の恋人という立ち位置ながら、登場シーンはほとんどなく、
ソースを託してすぐに捕まり、終盤のB級 VS A級戦争の旗持ちに狩り出されるまでちょいちょいしか出ていない。
その割に印象が濃いのは「作画が違う」「無駄にエロい」「棒読み」という最近のクレしんプリンセス特有の特徴をコンプリートしたフルアーマーが尖っているからであり、
彼女の雰囲気が作り出す特有の間が無駄に面白いせいでやたらと脳裏に残っている。
正直、これだけ少ない登場シーンで隠れたインパクトを持つのは彼女くらいなものだろう。ワイは終始笑っていた。
正直今も笑っている。暗闇で立っているこの姿がこんなに面白いのはなぜだろうか。
全くや
ポッキリと違ってダイジェストじゃないのにあれだけつまらなく
改善の余地が見当たらないというのがイタイ
「やっぱり……うまいじゃないかぁ……」
本作のヴィランにして、B級を潰すA級グルメ組織のボスなるギャグとしか思えないキャラ設定の割に、結構重い過去を持っている。
両親に抑圧されているという点ではレモンと似ているが、彼の場合対立・反抗するきっかけのないまま(ある意味では「しんのすけ」に出会えないまま)大人になり
自信の根底にある「B級だろうときっとおいしい。食べてみたい」という望みが叶えられないまま、≒大人になれないまま成長してしまった悲しいヴィラン。
そのコンプレックスから逃避するかのようにグルメテロを実行していくが、最終的にはかすかべ防衛隊による焼きそばの力で改心。
前作とあえて比較してみると、対立ではなく対話で改心したボスの好例といえる。作中ではかなりの実力者であることが伺え、事実、肉弾戦での負けはない。
上述のセリフはワイが個人的に大好きなセリフ。ここ数年で一番すき。
公開年:2014年
監督:高橋渉
あらすじ
ギックリ腰で腰を痛めたひろしは突如現れた謎の美女に連れられ、マッサージも兼ねてエステの「無料体験」を受けることに。
エステを終えて家に着いたひろしだったが、そこで自分の体がロボットになっていることに気づき驚く。ロボットになった自分を前に警戒心むき出しのみさえに対し大喜びのしんのすけ。
そんな中ひろしは、自分の体がロボットになった原因があのエステサロンであったことに気づく。それは、邪険に扱われる日本の弱い父親達の復権を企てる『父ゆれ同盟』の恐るべき陰謀だった。
「家族は、オレが守る!!」
崩壊寸前のカスカベを前にロボットになったひろし=ロボとーちゃんが、しんのすけと共に立ち上がる。
今までさんざ「評価が分かれる」という言葉を使ってきてはっきりとした評価を避けてきた優柔不断なワイだが
この作品に関してはガチもガチ、他のどの作品の感想を信じなくてもいいから、これだけは信じてほしい……それぐらい圧倒的に”賛否両論”
評判のいい本作だが、突き抜けて優れたヴィランのキャラクター性があるわけでも、原監督のようなアクション、ドタバタの面白さがあるわけでもないし、メインテーマの一つであるロボットものとしての単純明快な面白みも少ない
敷いて言えばパロディだらけのギャグが大人にとって面白いというもので、本来なら「家族で笑って楽しめる、力が抜けた良作」ポジションのプロットだった。
では本作の何が傑作であるかいなかをわけているのか?
表題にある通り”ロボとーちゃん”である。
本作のロボとーちゃんは現在に至っても盛んに議論が交わされるほど深みのあるキャラクター。というより、どんな描写をしていてもその設定上深みが出来てしまう。
それもそのはず、このロボとーちゃんは◯◯◯◯なのだ。◯◯◯を◯◯ーされたのだ。察しのいい人なら映画を見る前からわかっていたかもしれない。
そのあまりに衝撃的な設定と、どうあがいても回避しようのないラストに、多くの人間は涙を流したり、憤慨したり、ため息を付いた。それはすべてが「ひろし」というキャラクターの重さなのだ。
設定を理解した上で最初から映画を見てみると、なんと悲しいことか。一つ一つの細かなシーンが胸に突き刺さるほどの悲痛な意味を持ち、正直二度と見たくないとさえ思えるほどの重い運命を背負っている。
だからこそパンフレットでのキャッチコピーが心にぶっ刺さるのである。
ワイはどちら側なのかと聞かれれば相当難しいところだが、どちらかといえば「認められない」派である。ロボとーちゃん以外の部分はかなり粗削りで、子供目線に徹するあまりしょうもなくなりすぎるという例年通りの欠点とともに、
あまりにも重すぎる設定に隠れたヴィランの暗い過去が本編内では解決しないという部分も含めて、傑作と言い切ることはできない。
できれば「あまりいい作品ではなかった」とはっきり言ってしまいたいところだが、そう言えないくらい、この映画のロボとーちゃんのキャラクターは凄みがありすぎた。クレしんファンにとってはオトナより重い作品かもしれない。
出来としては劣っていても、そのキャラクターはあまりにも重すぎるのだ。
ぜひ、一度見てほしい。その衝撃をどう捉えるかは、あなた次第である。
余談だが、父とそれ以外との対立の裏でなにげに「男と女」の対立がうっすら描かれている本作で、「男の子って……」と冷視されたロボット大戦が
本当に冷視されてもしょうがない出来だったのには残念の一言。もう少しロボット同士あれこれしてほしかったし、そういう意味でも、本作の評価は難しくなっている。
ロボとーちゃん周りと、それ以外の出来が凸凹すぎるのだ。
それは他の描写が大味なせいでもあり、ロボとーちゃんが突出して出来すぎているせいでもある。
「下春日部警察署 迷子のペットちゃん課」勤務という冗談みたいな設定の女性警官。とてもとても可愛い。
設定的には東松山よねに似ているが、性格的にはこっちのほうが快活な一方、あくまで銃関連のみひどかった(他の点で有能であったとは言わないが)よねと比べ
全方面に程よくドジというドジっ娘。ドジっ子なのだが、ちょっとリアルな分恐ろしい。
その正義感と刑事へのあこがれは本物で、ある意味ヴィラン史上最悪なことをやってのけた黒岩に対し明確に「正義」を示した。
下春日部警察署長であり、本作のヴィラン。ちょっとしたネタバレになっているのは申し訳ないところ。
性格的にはキザだが部下への面倒見は悪くない男、という立ち位置だったが、中盤で正体を表し父の威厳を取り戻す(家父長制を復活させる)
父揺れ同盟を結成する。
女性の社会進出や女権拡張、妊婦への社会体制の改善などが進められており、特に2014年は女性中心のジェンダー論が増えてきた中で
軽んじられる父、蔑まれる父というストレッサーをもとに、父の(男の)威厳を取り戻すという目的を持ったキャラクターを打ち出すのは
ナカナカ攻めているとも言える。昔から「亭主元気で留守が良い」などと言われてるので、別に現代特有の問題というわけではないだろうが。
黒岩家二名の対応は怒りが湧いてくるほどひどく、ここまで歪むのも無理はないと言えるが、その結果平和だった家庭にあまりに大きすぎる悲劇をもたらしたので、逮捕されるのは自業自得である。
そんな悲劇を通じてますます強固な絆を得た一家だが、彼は映画内では報われないながらも、家庭ではない居場所を見つけて新たなスタートを切り出している。(漫画版のほうでは家族と再会できている。)
公開年:2015年
監督:橋本昌和
あらすじ
ひろしは、メキシコの町に生息するサボテンの果実を集めるために双葉商事の部長から異動と同時に部長昇進を命じられる。
はじめは単身赴任を考えていたものの、みさえの言葉をきっかけに一家総出でメキシコへ引っ越しすることになる。
慣れ親しんだ春日部の住人達と涙の別れを告げることになった野原一家。メキシコのお姉さんはみんなスタイル抜群と聞いたしんのすけは喜んで旅立つ。
引っ越し先の町・マダクエルヨバカにて個性的なご近所さん達に囲まれた愉快な新生活が始まるが、そこでしんのすけ達を待ち受けていたのは人間を捕食する歩くサボテン・人喰いキラーサボテンだった。
果たして野原一家は、メキシコのご近所さん達と共にこのピンチを乗り越えることができるのか!?
うえのきみこと橋本昌和タッグの二十三作目であり、興行収入22.9億、歴代最高額という誉れ高き作品。
予告やキャッチコピーでは大々的に「引っ越し」という部分が強調されており、春日部から離れる野原一家を軸にした感動作品とモンスターパニックの融合が期待された。
そのため、引っ越しという設定を消費した本作を毛嫌いするファンも少なくはない。が、ワイは大好き。
それもそのはず、中途半端な感動に走らずあくまで「メキシコに住む野原一家」というシチュエーションを達成させるための引っ越し要素と割り切った演出にとどまり、
過不足なく導入として十分な演出と描写を行い、残りをメキシコでの出来事としてしっかりと描ききったのは非常に好印象。特にメキシコに行くきっかけが、そのまま春日部へ帰ってくるきっかけとして活かしてあるのはシンプルにうまい。
その根本にあるのは「例え場所が変わろうとも、協力さえすれば困難は乗り越えられる」ということだ。個性豊かなマダクエルヨバカの面々がいる一方、強力なサポートメンバーだったかすかべ防衛隊はおろか、フィクションのヒーローである
アクション仮面すらない世界。そんな中で野原一家を襲う恐怖の”キラーサボテン”を取り巻く、キャラクター達の描写の細かさ。
特にマダクエルヨバカの町長、ドゥヤッガオ・エラインデスのキャラクターは秀逸の一言であり、本作の魅力をぐっと引き上げている要素である。
またB級モンスター・パニックのパロディやオマージュをちりばめた本作のヴィラン、キラーサボテンはモンスター・パニックの肝をしっかりと抑えた設定であり、子供向けにはなりつつもそのヴィジュアルや行動は何の遠慮もないモンスターそのもの。
キャラクター各々が自身の抱える困難を乗り越え、協力しあい、キラーサボテンと戦う終盤、そして、最も大切な友達から受け取った大切な”あるもの”を活かした決着、
名曲”OLA”をバックにした大団円のエンディング、全てがエンタメとしてレベルの高い良作。
なんの印象も残っとらん
本作のヴィランであり、恐らく歴代初の「植物」のヴィラン。
一見するとただのサボテンであり、非常においしい蜜を有する果実を実らせる植物だが、その実態は食虫植物ならぬ食人植物。
植物とは言うものの、女王サボテンを中心に多数の働きサボテンがいるという、社会性昆虫のような性質を持つ植物。
しかしB級モンスター映画らしいある弱点と特性を持っており、それを活かした連携技で倒されたのだった。
しんのすけが通う幼稚園の教師。黒人らしい迫力のある爆乳と、そそるとしか言いようがない巨尻、明るく快活な性格など非の打ち所がない女性。
身体能力も高くキラーサボテン相手に善戦した他、服を用いてスリングのようなものを作り、錠前を破壊するという機転と筋力を見せる。
久々の強くて優しいヒロインにワイ歓喜。
【クレしんプリンセス】スマホちゃん
本名はあるものの、伏せた状態で記す。
思春期、反抗期故の周囲への辛辣で冷たい対応から野原一家とは馴染めないと思われていたものの、話が進むに連れ徐々に心をひらいていき、
最後にはドゥヤッガオが改心する直接的なきっかけとなった少女。
微妙に棒読み感のいなめない大根演技が妙にハマっている。かわE
アッパレのEDのダンスマンは神すぎる
あれが当時戦国唯一の欠点扱いされていた事実
>>753
同士が多くてスコ
ダンスマンのEDは歴代クレしん史上最高の曲やと思う
公開年:2016年
監督:高橋渉
あらすじ
ある日、巨大な魚に呑み込まれる夢を見たのをきっかけに野原一家を始めとする春日部市民たちは夢の中で巨大魚の体内にある不思議な世界「ユメミーワールド」に迷い込む。
その世界ではやりたい事が自由にできる世界であり、彼らは自分の夢に浸っていくが、その中で大人たちの小さく不完全な夢は謎の生き物によって奪われ、魚の体内に放り出されてしまう。
魚の体外には”悪夢”が広がっており、それにうなされた大人たちは次第に元気を無くし、日が経つにつれて子供までもが夢を奪われ悪夢ばかり見るようになってしまう。
マサオもその被害者の一人として生気の抜けた状態に。そんな頃、一人の少女”貫庭玉サキ”が転園してくる……
野生王国など度々例はあったもののあまりはっきりとは示されていなかった”母と子”というテーマ、すなわちみさえとしんのすけとの関係を主軸にとった話が少なかった映画であるが、
本映画では間接的ながらその主題が盛り込まれており、それにあわせ、子を思う親というテーマも描写されている。
排他的な謎めいた少女、貫庭玉サキには極めて重々しい過去があり、それをきっかけとして起こる事件をかすかべ防衛隊が解決するに至るまでの一連の流れがしっかりしており、
ギャグやファンタジー要素が不足することもなく、大人も子供も楽しめるという意味では初期作に近い雰囲気を持つ良作。
また狂言回しとしては扱いやすいマサオや風間くんの描写はもちろんのこと、焦点が当てられることの少なかったネネちゃんはサキちゃんの友人として、
ボーちゃんは五人の中でも屈指のギャグキャラクターとして活かされている。
キャラクター一人一人の丁寧な描写と物語の絡め方、そして周りを犠牲にしてまで子を救おうとする夢彦のキャラクターが本作を実に面白い映画に仕上げている。
なんとなく劇団ってだけで敬遠しとったわ
某仮面ライダーを思わせる奇抜な髪型とは裏腹に緘黙で生真面目な性格が特徴的な男。
本作の事件である集団悪夢シンドロームの元凶であり、ユメルギーを元にした仮想世界、ユメミーワールドを用いて
サキの悪夢を退けようとするというキャラクター。
とあることが原因で悪夢を見るようになってしまったサキへの負い目と子との愛情が混ざり合い、結果的にユメミーワールドでの所業を自己肯定したことで
“夢”のサキは救えど”現実”のサキが救われないという状況を作ってしまう。
一方でそれらは必然的なアンビバレンツであり、少しでも良い状況にしようと娘のために苦悩・奮闘するその姿は感涙モノ。
最後には改心し、自らの経験と知識とを生かした仕事につくことになる。この終わり方からエンディングに至るまではまさしく「ベスト」な流れで
夢の世界を漂うしんのすけのエンディングに涙するものも多かっただろう。
本作のプリンセス。前作のスマホちゃんを更に苛烈にしたような冷たい性格と辛辣な言動が特徴的で、どこか孤立したがっているような振る舞いをする謎めいた少女。
その容姿でふたば幼稚園の児童に話題となった結果、面白くないネネちゃんとの仲がひどく悪くなってしまうが、その一貫した態度がネネちゃんに好かれ、結果的に二人は友人同士となる。
前述の通りある事件がきっかけで悪夢を見るようになってしまった可哀想な少女であり、その心には常に罪悪感と寂しさがつきまとっている。辛辣な態度はそのため。
中盤までは自分を思ってくれる父に従順であり続け悪夢を見ない生活を送っていたが、かすかべ防衛隊一同、特にしんのすけとネネちゃんとの交流をきっかけに、”ひとりぼっち”から脱して悪夢と戦うために奮起する。
夢彦同様とても良くできたキャラクターであり、非常に魅力的。かわいい。
公開年:2017年
監督:橋本昌和
【あらすじ】
ある日の夜、野原家にUFOが不時着。UFOの中にいたのは、宇宙から来たという宇宙人のシリリだった。シリリが発した光線を浴びたひろしとみさえは25年若返り、ひろしは10歳に、みさえは4歳の姿に戻ってしまう。
シリリは、生き物を若返らせることは出来るものの、成長させることは出来ないのだという。そして、日本の南の種子島にいるシリリの父親なら、ひろしとみさえを元の姿に戻せるらしい。
翌日、シリリはしんのすけのズボンの中に入り、野原一家は日本縦断の旅に出発する。
その後、カスカベ防衛隊にシリリの存在とひろしとみさえが子どもになった事がばれてしまうも、他人には言わないという約束を交わす。
ようやく新幹線に乗り込んだ野原一家だったが、泥棒に全財産とシリリの私物を盗られてしまい一時静岡に下車することに。
しかし、そこで起きた事件によりひろし、みさえとしんのすけ、シリリが分断されてしまう。しんのすけはしりりと共に、ヒッチハイクで乗り継ぎながら種子島を目指す……
主題歌、ロードムービーが示すとおり、宇宙人ネタの定番をきっちり入れ込んだ前半から移った中盤~後半では、
友人となったシリリとしんのすけとの旅が描かれた作品となっている。しかし、なぜかひどく印象が薄い。
それもそのはず、二十五周年を記念した過去のクレしん映画パロディがそこかしこにちりばめられており、それを拾い上げるのに必死でストーリーを深くおってる暇がなかったんや。(そのせいで今回のレビューで唯一フルで見直した作品となった)
要所要所で挟まれるギャグの切れ味は悪くないものの、あまり目立った見せ場がなく、
特に本作のヴィラン、チチシリが幼い性格に凶悪な計画に頭の悪さと、魅力の無さをコンプリートしたようなキャラクターであるため
シリリと友情を育んできたしんのすけによるシリリとチチシリの対立も「そらそうよ」としか言えないものになっている。
親としての愛情に欠けるという設定は金有似だが、やってることが中途半端で徹底した悪役として振る舞いきれていない分、作中での役割はそれに劣る。
感想の部分で言いたい批判は大体言ってしまったので、若干掘り下げておこうと思うで。
バブバブパワーしか使えないシリリの力を用い、地球を平和な星へ強制的に改造してしまおうと考える純粋悪で
自分の正義を疑わず話も通じない宇宙人という設定にはプリンセスのヒマワリ星人と似た匂いを感じる。
容姿の珍妙さもさることながら性格も一癖あり、年齢不詳ではあるが恐ろしく幼稚で小物な言動がひどく目立つ。
同じような色で似たような特徴を持っていたケツだけ星人(ケツだけ爆弾)のほうは割といいやつだったのに……
プリンセスと言えるのかどうか怪しいところだが、特に項目もないのでとりあえず入れておく。
宇宙人らしい尊大な態度と野原家のメーターが急上昇するような機械の充電を行う厚かましさなど、突如野原家に介入してはスラムツーリングのような真似を働く厄介なキャラクターとして描かれていたが
地球で味わった幾度かの危機をしんのすけと乗り越えることで友情を育む一方、父からの愛情のなさを実感し対立していくこととなる。
自立をテーマに含んだ本作ではしんのすけの弟のように振る舞い、終盤ではまさかのレギュラー入りか?と疑ってしまうシーンが挿入されている。結局そんなことはなかったが。
公開年:2018年
監督:高橋渉
あらすじ
春日部に古くからある中華街・アイヤータウンにやってきたしんのすけ達カスカベ防衛隊は、
「伝説のカンフー」と呼ばれる拳法「ぷにぷに拳」の修行に励んでいるマサオから一緒に修行をしよう、と誘われる。
最初は乗り気では無かったが、カンフー少女のランに惹かれたしんのすけにつられ、他のメンバーも渋々付き合う事に。
そんな中、食べたらヤミツキになると言われる謎のラーメン・ブラックパンダラーメンを食べた春日部の人々
が次々と凶暴化して暴動を起こし、アイヤータウンを大混乱に陥らせる奇怪な事件が発生。
アイヤータウンを守るためにカスカベ防衛隊は謎の組織との戦いに挑む。
まずはじめに言っておくと、ワイの本作への評価はあまり高くない。ただ低いわけではなく、最終的には”良作”だと思っている。
カンフーボーイズというタイトルに期待しすぎたあまり、ひねった設定やキャラクターを突っ込んでいながら、本作の軽妙なスタイルに肩透かしを食ったのである。
カタルシスという意味ではカスカベボーイズとは違ったベクトルで、かつ大団円を用意しているという点で評価はできるものの
肝心のアクションやかすかべ防衛隊の活躍という部分ではやはり差が大きすぎた。
ハチャメチャではあるものの、絶対的な巨悪を倒すと言うにはいささか物足りなかったのである。
絵面を配慮して作られたぷにぷに拳も、もう少し真面目にやったほうが良かったのではないだろうか。
猫手反発の強さ、8の数字に柔軟弾丸という見た目的にも悪くない強力な技を配置したのが良かったので、9つ目にはだいぶ期待したものだが、そこの肩透かしが正直一番大きかった。
一方で、実にひねったラスボスの設定と、さらにひねりきったラスボスの倒し方には見事と言う他にない。
脳筋であることが一発で分る外見に、秘孔を利用した強力な拳法、闇突拳の使い手。
師匠を膂力のみで押し切って倒す脳筋スタイルと、秘孔を利用したテクニカルな部分が実に魅力的で
生麺の秘孔(?)を突くという妙な方法とやっていることの非道さ、凶悪さも良かったが、
最後には更に強烈なヴィランの登場によって退場してしまう。
金矛好きやけど、当時酷評やったんか?
久々ええしんちゃん映画やと思ったのに
まず当時の比較対象がムトウやなくてあくまでオトナとか戦国やったからな
ぷにぷに拳の師匠の一番弟子であり、唯一の弟子(後にマサオが二番弟子になる)である若い少女。かわE。
柔軟弾丸を筆頭に8つのぷにぷに拳を使うことが出来、腕力にも優れる優秀な拳法であるのに加え、
ひそかに自室でブラックパンダラーメンを研究するという知能の高さも伺える。
その有能さ故に巨悪であるブラックパンダラーメン一行との戦いでは実に頼れる味方として
ラーメンの証拠をつかもうとするかすかべ防衛隊に助力する。
ブラックパンダラーメンとそのボス、パンパンに強い恨みと怒りを覚えており、
その生真面目な性格が積み重なって終盤、とんでもない展開を迎えることになる。
本作が他の映画史のどこを見ても唯一例のないと言える点はこの部分であり、ある意味ではありがちと言えるそれも
クレしんでやってしまえば斬新以外の何物でもない。
余談やが、本名玉蘭よりもランという名前が押し出されすぎててギャグが忘れ去られてるのがナカナカ面白い
引用元https://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/livejupiter/1569932915/
スレッド名ワイがクレヨンしんちゃんの映画を紹介していくスレ
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